淀川サイクリングロードから嵐山へ~その2~
ではでは前回の続き。
大阪から京都嵐山へ向けてのサイクリングレポート、その2です。
関西医科大学で休憩した私とK師匠の二人は、その後も快調に自転車を飛ばしました。
時速28kmほどで巡行しました。
更に少し進むと、美しい木漏れ日が漏れる森林の様な道へ。
自然の中で鳥の鳴き声を聴きながらサイクリング、ゼイタクですよ。
そこから更に進むと「御幸橋」という橋に着きます。
ここまで来ると、いつの間にか京都に突入していました。
ここで、休憩をとっているサイクリストの人もいました。
ここからは桂川に沿って進むことになります。
ここまでにK師匠のアンピーオは、2回もチェーン落ちしました。
ふと以前にも似たような事があったのを思い出し、コメントで教えていただいた事も思い出したので
「ディレーラー調整がうまくいってないのでは?」
等とアドバイスしておきました。
しかし、後々フレームに異常があったからだと判明することになりました。
この後は桂川沿いに進み、特に迷う事もトラブルも無く無事に嵐山へ到着しました。
最後の10kmほどは、かなりへばってしまいました。
しかし、エキスポシティまで行った時とは比べ物にならない達成感がありました。
その後、駐輪場に自転車を止めて嵐山観光。
ご飯を食べて景観を楽しんだ後は、温泉にも入りました。
サイクリングロード終点すぐにある「風風の湯」。
比較的新しい温泉で、設備もキレイな天然温泉です。
疲れが、吹っ飛んだ気がしました。
そして帰路につきます。
K師匠、渡月橋にて走行中に後輪をパージ
何を言っているのか解らないかもしれませんが、ありのままに起こった事を話します。
帰り道、駐輪場から出発してすぐに渡月橋という有名な橋があります。
美しいこの橋を渡っていた時に、悲劇は起きました。
先行していた私は、後続のK師匠がついてきていない事に気付きました。
K師匠は方向音痴なので、いつも私が先行です。
『どうせ、またチェーンでも落ちたのかな?』
と思って待っていました。
しかし、中々姿が見えません。
しばらくすると、道行く修学旅行中らしき女子中学生が
「さっきの自転車、まじやばかったよね~!!」
と、話をしながら歩いています。
『やばい?自転車?もしかして』
妙な胸騒ぎを感じたので引き返しました。
するとそこには、リアホイールが外れて転がっているK師匠が居ました。
車にでも惹かれたのかと思い近づいてみると、少し怪我はありましたが本人は元気でした。
「自転車がポーンて飛んだ!」
等とよくわからない事を言って興奮していました。
そして起き上がり、テンパりすぎて必死に後輪を逆に装着しようともがいてました。
『これはいろんな意味で危険な状態だ・・・』
と感じたので、とりあえず人通りが少ないとこまで自転車を移動する事にしました。
自転車を起こすのを手伝ってくれたお兄さんと絆創膏をくれたお姉さん、ありがとうございました。
落ち着かせて話を聞くと、どうも走行中にリアホイールが外れて本人曰く、車体が跳んだそうなのです。
頭等は打っておらず、膝を擦りむく程度だったので安心しました。
車道で車体ごと転がったので、後続から車が来てなかったのも、不幸中の幸いでした。
しかし初めて聞きました・・・恐怖ですね。
ましてや渡月橋で走行中にホイールをパージしたのは、彼が史上初ではないでしょうか。
本人は自走で帰ると言い張りました。
しかしながら高速で走ってる時や、後ろから自動車が来てる時に再度ホイールが外れたら本当に危険というか命が危ないのです。
また、転倒時に車体にダメージが入ってる可能性もあるので大変危険です。
説得して、輪行で電車で帰りました。
賢明な判断だったと思います。
思わぬ形で初輪行となりましたが、輪行の練習をしといて良かったです。
走行前には車体のチェックを必ずする
今回の事故の原因は、2通り可能性があります。
ひとつは駐輪時にクイックレバーを緩められていた可能性。
いたずらされた様な痕跡がありました。
これはパージしてしまった後輪だけではなく、調べてみると前輪もクイックレバーのハンドルの向きが変わっていたのでホイールを盗難しようとしたのか、もしくは悪意のいたずらです。
許されるべきことではないですが、これは走行前に車体をしっかりチェックすれば防げた事故です。
もうひとつの可能性は、そもそもフレームが歪んでいたことから起きた事故。
この後サイクルショップで見てもらうとフレームが歪んでいるから、チェーン落ちが多発していたしホイールも上手くはまってなかったのではとの見解。
しかし、行きしなの50km走行中では何も起きなかったのに、低速で走行している時にいきなりホイールが外れるものなのでしょうか?
フレームの些細な歪みのチェック等は、素人には判断が難しいです。
定期的にショップに点検して見てもらうのも、大切だと感じました。
ただ、K師匠のアンピーオはショップでオーバーホールから帰って来たばかりだったのです。
自分の命を預ける乗り物だからこそ、正しい知識と日々のメンテナンスが重要であり、ショップ任せにしてしまってはいけないと再確認してしまった出来事でした。
フレームの歪みが判明し、ショップから再起不能の可能性があると言われた時に来たK師匠からのLINEが、物凄く切なかったです。
「また来世で」
悲しすぎて心が痛みました。
しかしK師匠が無事で良かったです。
自転車はまた買えば済む話ですが、命はそうはいきません。
その後、K師匠のアンピーオはなんとか修理できました。
しかし万全ではないので、経過観察といった所らしいです。
それと、輪行袋を持っていて本当に良かったです。
輪行出来ないと、更に大変な事になっていた可能性がありました。
無理して自走で帰って、もっと大惨事になっていたかもしれないからです。
長い距離を乗る時には持って行くことをおススメします。
皆さんも、くれぐれも事故には気をつけて下さいね。
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